ヤミ金の恐怖
利用すると多数のデメリットとリスクがありますが、1番懸念しないといけないのが法外な金利による利息の増え方です。
複利計算になり、早期完済を受け入れてもらえないケースもあるので、驚くべきペースで借入残高が増えていきます。
昔ながらの王道のヤミ金の場合、常連客や紹介は10日で1割のトイチ、新規は10日で2割のトニや3割のトサンが適用されるケースが多いです。
仮に10万円をトニで借りた場合の事例をご覧ください。
借入時 → 10万円
10日後 → 12万円
20日後 → 14万4,400円
30日後 → 17万2,800円
40日後 → 20万7,360円
50日後 → 24万8,832円
60日後 → 29万8,598円
70日後 → 35万8,317円
80日後 → 42万9,980円
90日後 → 51万5,976円
100日後 → 61万9,171円
2ヶ月後には借入金の2倍の残高になってしまいます。
3ヶ月ほど経過すると、最初の借入額の10万円を返済しても10日分の利息にしかならず残高はほとんど減りません。
残債を減らさずに2ヶ月以上経過した場合はほぼ一括返済しないと解決できず、給料日ごとに分割で返す方法では、返済してるのにどんどん残高が増えていくケースもあります。
ヤミ金は短期完済を受付していないことが多く、最低でも1~2ヶ月後から返済が可能になる契約が多いです。
返済されないことを前提に考えている
ヤミ金は消費者金融から借入できない人を相手に法外な金利で貸付を行うので、当然返しきれなくなる利用者も多数います。
なかには、正社員で働いていてボーナスで返済出来る場合や、一時的な資金難で時間が経過すれば返済能力を得られる方もいますが少数派です。
ヤミ金業者は利用者が返しきれなくなることを前提に考えています。
返済できない場合に一番最初に行う対処法が親や親戚などへの取り立てです。
これで大半のケースは解決できます。
ヤミ金を利用する方の多くは数万円~10万円などちょっとしたお金を親に借りる相談をできずにヤミ金を利用してしまいます。
しかし、結果的には当初必要なお金の何倍をヤミ金からの取り立てで親が弁済する結果になることがよくあります。
ヤミ金を利用する前に、親や親戚などお金を貸してくれそうな身内がいるのであれば、プライドや意地は捨てて必ず1回は相談してみましょう。
また利用者が若い女性の場合は、借金を返せないことを理由に風俗店で勤務させたり、若い男性であれば福島の除染作業やダム建設現場など危険な仕事を強制でさせられることもあります。
ヤミ金はお金を借りて返せなくなった利用者の弱みにつけこむことのプロで、貸し倒れで決着することは弁護士に相談しないかぎりほとんどありません。
最低でも元本以上は回収できるように、新規客の場合は貸付上限を10万円~20万円に設定しています。